東洋式セルフコントロールとは?
東洋式セルフコントロールとは
今回も杉田先生の本から
交流分析では、3つの自我P・A・Cを、A(自我)で適切にコントロールしようとします。
しかし杉田先生の本では、S(自己)というさらに客観的な視点から自我P・A・Cをコントロールする、自己コントロールをすることを提唱しています。
なんだこのSって、、、どっから出てくるんや、、、(笑)
このP・A・Cの自我をさらにコントロールするSこそが、あの“間”だったのです!
(自我のコントロールと“間”についてはココに書いています)
日本には昔から、茶道や武道などといった「道」という伝統文化があります。
この「道」のような、修行を通じて脳をコントロールし、精神を鍛える過程がセルフコントロール力を鍛えることにつながっている。
このような日本文化に馴染む形で、自我ではなく自己(S)という、より包括的な視点が取り入れられています。
日本文化の「道」とは何か
日本文化には茶道や華道、剣道や弓道、合気道など「道」と名のつくものが多い。そもそも「道」とは何なのか。一言でいえば、伝統的な技の上達のために修行を積むというプロセスであり、師範や教授といった指導者を育成するプロセスでもある。
ひとつの流派に入門し、一人の先生について日々修練し、師範や教授の資格取得を目指す。ところが「道」において修練する目的は技の上達では無いという話をよく聞く。教授や師範と呼ばれる程に技を習得するために修練しているのに、技の上達が目的では無いというのは矛盾しているように聞こえる。
例えば、弓道では「真・善・美」、柔道では「精力善用 自他共栄」を目指すものといわれている。ほかにも「無心である」ことや「人間力」「精神的豊かさ」といった言葉もよく聞く。この様に、修練を通して人として成長し、人格者になることが多くの「道」における目的だ。
「道」の目的は、技術の上達ではなく、人として精神を磨くことなのですね。
S(自己)を鍛え、セルフコントロール力を向上させようとすることは、自分の心を整えるだけでなく、自他共栄のような、自分と他者の関係をより良好にすることにつながります。
自分をより高い位置からまるごと客観視し、自我をコントロールする、第三の目ですね。
いわゆる「空気」とかもSに含まれるのでしょうか。。。(笑)
自我コントロールにとどまらず、さらに精神の高みを目指す「東洋式自己コントロール」を身に付けたいものです。