悲しみも苦しみも、人間の人生の彩りの幅
「なんで楽しいことは終わっちゃうんだろう?」
わたしの大好きなぼのぼのちゃん(アニメ)の名台詞です。
そして、これにスナドリネコさんがこう答えます。
太陽は必ず沈むし、夜は必ず明ける
悲しいことやつらいことに終わりがあるから、楽しいことも必ず終わる
世の中の物事はすべて移り変わり、すべてに終わりがある。
終わりがあるから、楽しいことが楽しく感じられて、
つらいことがあるから幸せを感じられるんだなあと思います。
ぼのぼのちゃんの名言を思い出したのが、最近読んだ仏教の本に影響されたのですが。
この本では、現役のお坊さんたちが仏教やお寺、各宗派の特徴などについて、ゆる~く現代風に教えてくれます。
その中でも心に残ったのが、
「人間の苦しみや悲しみは人生を彩る幅」
だというお話。
仏教、とくに禅の思想のなかでは、私たちは常に人との関わりの中で生かされているものだと考えます。
なので、どうしても人との関わりを避けることはできない。
しかし、すべての悩みは対人関係の悩みである、とアドラー先生が言ったように、人間と関わる限り悩みは尽きません。
他人と比較する心や、煩悩がどんどん湧いてきます。
いっそのこと、世間から離れて一人で修行僧にでもなれば、心がざわめくことは少ないのです。
わたしも今は病院やカウンセリングに行くほか、ほぼ人と関わらない生活をしているので、良くも悪くも平凡で何もない日々を送っています。
でも、それでは人間としてやはり寂しいのです。心が無くなっていくのです。
ものすごく悲しい出来事や悔しいことがあるから、ものすごく楽しいことやうれしいことがあって。
それは左右に振れる振り子のようなものなのです。
振り子が左右にいっぱいに振れるほど、人生は豊かで、より色鮮やかなものになっていく。
素敵な考え方だなあと思いました。