考察「ハウルの動く城」より、ハウル青年の恋物語④
11/5
目次
―――――――――――
1、ハウルとソフィをくっつける、荒れ地の魔女の魔法
~恋するソフィとハウルの再会~
2、お城(ハウルの心)にソフィを招く
~成長していくハウルの心~
3、サリマン先生(母)にソフィを紹介する
~“ハウル(息子)はあんたに渡さないわよ?”~
4、ハウル青年の過去
~ありのままの姿を見せたら、愛される~
5、戦争と、悪魔の契約の秘密
~守りたい家族ができたんだ~
6、カルシファーに水かけちゃった事件
~成長していく家族の絆~
4、ハウル青年の過去
~ありのままの姿を見せたら、愛される~
サリマン先生に見つかってしまったハウルたちは、家を隠すためにお引越し。
新しく増えた家族のために、内装もがらっと変わります。
トイレが一つ増えるというところが、リアル(笑)
そして、新しい扉からは、ハウルが幼少期を過ごした美しい花畑に通じるようになりました。
ソフィのために用意した、美しい花畑。
ハウルの心の扉が、またひとつ開いたのです。
そして、幼少期を過ごした小さな小屋を、ソフィにあげると言います。
ソフィは、「一人で過ごしたの?」と尋ねます。
ハウルには、幼少期をひとりで過ごした暗い過去がありました。
その過去には、きっと寂しさや、怖さや、もしかしたら心の傷があるかもしれません。
そんな悲しい過去が、ハウルと悪魔の契約を作り出してしまった原因だったのです。
ソフィは、ハウルの過去の心の傷を癒し、悪魔との契約を解消しようという思いを強くします。
美しさの影にある、暗い過去。
本来の心の姿を知り、ハウルへの愛が深まったのです。
人間は、弱さがあるから愛されると言います。
最初は人々から恐れられ嫌煙されていた荒れ地の魔女も、本来の姿、ただのおばあちゃんに戻ったことで、ソフィたちから家族として迎えられ、世話をされます。
ハウルも、自分のありのままの姿、弱い心をソフィに見せたことで、愛されるようになったのです。
……5に続く